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中型貸切バスの乗車人数はどれくらい? 向いているシーンや料金相場も解説
長距離移動や荷物が多い観光旅行に最適なのが、中型貸切バスです。飛行機や電車に比べてリーズナブルに利用できるので、貸切バスの中でも多く利用されています。今回は、中型貸切バスに向いているシーンや料金相場を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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中型貸切バスの乗車人数はどれくらい?

さまざまなシーンで利用できる中型貸切バスには、何人まで乗車できるのでしょうか?まずは、中型貸切バスの定員や特徴、利用シーンについて詳しく解説します。
一般的な定員数は27~28人
一般的な中型貸切バスの乗車人数は、27~28人です。大型バスなどと違って補助席がなく、正座席数は27席のみとなっています。なおバス会社によっては最後部座席を4席にした正座席数28人の場合もありますが、車両数はそれほど多くありません。後方座席をコの字にさせたサロンタイプもあり、酒宴やレクリエーションにも最適です。
定員数30人以上は少ない
実は、定員数が30人以上の中型貸切バスも存在しますが、一般的な中型貸切バスのような設備はありません。ただ、移動に特化した作りではあるため、スクールバスやイベントなどのピストン送迎には最適です。
30人以上乗れる中型貸切バスが少ないのはなぜ?

一般的な27人乗りの中型貸切バスで高速道路を利用する場合、区分は「大型車」になります。ただし、30人以上になると「特大料金」区分になるので注意が必要です。区分が上がると、高速道路の利用料金も比例して上がってしまいます。人数が多い場合は大型バスという選択肢もあるものの、そもそも中型バスと大型バスは車両のレンタル代が大きく異なるので、全体的な料金も大幅にアップしてしまうでしょう。高速道路を利用する予定がなく、遠足や学校行事、合宿などで利用する場合は、30人以上乗車可能な中型貸切バスも検討してみてください。
中型貸切バスで下道を使うのはお得?

中型貸切バスで高速道路を利用すると料金が高くなるため、下道を検討している方も多いのではないでしょうか。「下道を使ってほしい」とリクエストされるケースもあるものの、結論、下道を使うことで料金が安くなるとは限りません。
そもそも、バスの料金は「時間単価(1時間あたりの料金)」と「距離単価(1kmあたりの料金)」を合わせて算出される仕組みになっています。そのため、下道を利用した場合、高速道路よりも移動距離が長くなり、その結果下道の方が高額になる場合もあるのです。渋滞や信号待ちが多い区間は特に注意が必要となります。
高速道路を利用すると、高速料金は発生するもののスムーズな移動ができるので、時間の節約ができるでしょう。また、高速道路は道幅も広いので、車体が大きいバスでも安全に走れます。
これらの理由から、中型貸切バスでは高速道路の利用を原則としているのです。
中型貸切バスの座席レイアウトはどうなっている?

上述した通り、中型貸切バスには補助席がありません。定員は27名で、後方座席をコの字にさせたサロンタイプもあります。特に大人数旅行の場合は、サロン席で酒宴やレクリエーションを楽しめるのでおすすめです。
また、ビジネス用途で中型バスを利用する場合は、ミーティングや接待スペースとしての利用も人気となっています。中型貸切バスは大型バスの座席や設備はそのままに、バスの大きさを一回り小さくしたものです。シートの広さもほとんど変わりません。そのため、定員数が多い大型バスに比べると足元もゆったりしています。中長距離の移動でもくつろげるので、快適に過ごせるのが特徴です。
中型貸切バスの基本情報
ここからは、中型貸切バスの基本情報をご紹介します。中型貸切バスは、快適な移動と利便性を兼ね備えているので、観光や団体旅行に最適です。さまざまなシーンで活躍し、ゆとりある座席配置と充実した設備で、移動中も快適な時間を過ごせますよ。ここでは、中型貸切バスの基本情報ついて詳しくご紹介します。
サイズ

中型貸切バスは、日帰り旅行や1泊2日の旅行でよく使用されるバスのため、大型バスよりは小さいものの、ある程度のサイズ感があります。一般的な中型貸切バスのサイズは、全長7〜9m、車幅2.5m、車高3.5mほどです。キャビンのフロアをフロントガラスまで伸ばした仕様で、両サイドの広いガラスから開放的な景観を楽しめます。エンジンなどの駆動部分からシートが離れているので、振動や騒音が少なく快適です。
内装・外装

※外装はバス会社によって異なります
中型貸切バスの足元は、マイクロバスに比べてゆったりと広いのが特徴です。また、中型貸切バスは大型バスの座席や整備はそのままに、サイズを一回り小さくしたバスとなっています。そのため、座席の作りは大型バスと同じで、シートの広さもほとんど同じです。一方で座席数は大型バスよりも少ないので、大型バスに比べてゆったりした足元となっています。
トランクサイズ

一度に大人数が移動する際は、荷物が多くなりますよね。そこで気になるのがトランクサイズです。中型貸切バスのトランクには、スーツケース12〜15個が積載できます。車内の通路に荷物を置けないため、定員人数の27〜28人で中型貸切バスに乗車する際は、トランク内に荷物がおさまるかを考慮しましょう。なお、大荷物だったり、荷物が多い場合は大型バスを選択するのも1つの手です。ゴルフコンペやスキー合宿などの際は、大型バスも検討してみましょう。
設備

中型貸切バスには、カラオケや湯沸かし器、冷蔵庫やテレビ、さらにはDVDやリクライニングシートなどの設備があります。サロンバスタイプの場合は、後部座席にもクーラーボックスやドリンクホルダーを完備しているものもあるため、サロン席での宴会を考えている場合は便利です。中型バスの冷蔵庫は、缶ビール350mlが40~48本ほど入るサイズ感ですので、人数に合わせてドリンクを用意する場合は、冷蔵庫の大きさも考慮しましょう。湯沸かしポットもあるので、少し休憩したいという時に紅茶やコーヒーを飲むのもおすすめです。
中型貸切バスをレンタルする時は荷物の量もチェックしよう

中型貸切バスを利用する場合は、乗車人数だけではなく荷物の量もしっかりとチェックしましょう。乗車人数が定員に近い場合は、荷物の量を考慮してワンサイズ大きめのバスを選ぶのがおすすめです。
合宿や遠征、ゴルフコンペなど人数分のスーツケースや大型の荷物を持ち込む場合、トランクルームがいっぱいになり全員分の荷物が積み込めないトラブルにつながります。中型貸切バスは、キャリーケース15個ほどが積載可能です。これ以上の荷物だったり、お土産購入や荷物の量が変化しそうなど余裕を持って移動したい場合は、大型バスに切り替えるのも良いでしょう。十分な積載スペースが確保できるだけではなく、車内スペースにも余裕ができるので、長時間の移動もリラックスできます。
旅行や合宿など、大人数が一度に移動する場合は、何かしら予期せぬトラブルが起きる可能性も大いにあります。そのような場合でも慌てずに対応できるよう、予定の乗車人数よりワンサイズ大きめのバスを検討しましょう。
中型貸切バスは運転手付きでのレンタルが必須

結論、中型貸切バスのレンタルは運転手付きでのレンタルが必須となります。レンタカーとして使用する車両は、道路運送法や自家用自動車有償貸渡しの許可基準で「自家用マイクロバス(乗車定員29人以下、車両全長7m未満のもの)」と定められているためです。
貸渡人を自動車の使用者として行う自家用自動車の貸渡し(レンタカー)の取扱いについて
(3)貸渡自動車の車種は以下の車種区分によることとし、自家用バス(乗車定員30人以上又は車両長が7mを超える車両に限る。)及び霊柩車の貸渡しを行ってはならない。
ア 自家用乗用車
イ 自家用マイクロバス(乗車定員11人以上29人以下であり、かつ、車両長が7m以下の車両に限る。以下同じ。)
ウ 自家用貨物自動車
エ 特種用途自動車
オ 二輪車
なお、自家用マイクロバスの貸渡しを行う場合は、4.の要件を満たさなければならない。
引用元:国土交通省
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001485360.pdf
上記は、自家用バスを貸切バスとして使用し、収入を得ないようにするために制定されました。そのため、中型貸切バスは「緑ナンバー営業車」として、運転手が乗客からお金をもらって目的地まで運ぶ形でなければ法律違反になります。
つまり白ナンバーで自家用の観光バス(乗車定員30人以上または車両の長さが7mを超えるもの)は、運転手なしでレンタルできません。中型貸切バスの定員は27名前後ですが、車両の長さが8〜9mほどあるので、こちらもレンタル不可となっています。
中型の貸切バスが向いているシーン
ここでは、中型貸切バスが向いているシーンをご紹介します。社員研修や遠足、ゴルフコンペなど大人数が一度に移動できるので大変便利です。
社員研修・慰安旅行

社員研修や視察をする場合、移動手段は大きな悩みになります。中型貸切バスであれば、利用会社と訪問先でのピックアップが可能です。行き帰りも簡単かつ楽なので、移動によるストレスもありません。また大人数でも一度に移動できるので、コストを抑えたい場合にも最適です。
部活・サークルの合宿

部活やサークルの合宿を行う場合、レンタカーや電車を検討している方も多いのではないでしょうか?ただし、大人数が一度に移動する際には、車を何台もレンタルしなければならなかったり、移動する際に乗り換えなどで効率が悪かったりと、不便な面も多々あるでしょう。その点中型貸切バスは運転を運転手に任せられるため、仲間内でのコミュニケーションにも時間が取れ、効率的な移動も可能です。
遠足などの学校行事

中型貸切バスは小型バスよりも広々としており、大型バスほど空席の無駄もないため、クラス単位や学年単位での利用に適しています。また、プロのドライバーが運転するため、公共交通機関での乗り換えや長距離移動の負担も軽減できるのが特徴です。特に幼児や小学生の団体移動では、まとまって行動しやすくなるので安全面でも安心ですよ。
結婚式の送迎

最寄り駅から結婚式場やお葬式場などの送迎にも、中型貸切バスが多く利用されています。式場や斎場が手配するバスの数が足りなかったり、目的地までのアクセスが不便な場合は、中型貸切バスが便利です。結婚式場やお葬式場は駅から遠いケースもあるため、移動には中型貸切バスがあると良いでしょう。
ゴルフコンペ

自宅からゴルフ場での移動に公共交通機関やマイカーを利用している方も多いのではないでしょうか。しかしゴルフバックを持って電車移動するのは大変ですし、大人数で移動する際は運転手を選ぶ必要もありますよね。中型貸切バスであればゴルフバックがあってもバスに載せて移動するだけで良いので、ストレスもありません。
スキー・スノーボード

中型貸切バスは冷暖房設備やリクライニングシートを備えた車両も多いので、寒い季節はもちろん遠方のスキー場までの移動にも便利です。また、大型バスに比べると小回りが利くため、大型バスでは入りづらい狭い道路や、駐車スペースの少ない場所でもスムーズな移動ができます。車窓からは美しい雪景色も楽しめる他、スキーやスノーボードを滑った後もリラックスしながら移動できますよ。
中型貸切バスのレンタル料金の相場
3月〜11月 | 12月〜2月 | |
---|---|---|
平日 | ¥65,000〜 | ¥69,900〜 |
土日祝 | ¥70,500〜 | ¥102,300〜 |
※表示料金は午前7時〜午後19時までの間、東京都内7時間利用(100km以内)の参考料金となります。
安全なバスの運行のため、中型貸切バスの料金は上限から下限まで国交省により定められています。その範囲内で、バスを借りる時期や曜日・運行時間やエリアによって料金も大きく異なるのです。特に観光需要が高い3月〜11月は料金が高く、観光需要が低い12月〜2月は料金が低く設定されています。
中型貸切バスはドライバー付きでしかレンタルできませんが、ドライバー1人で1日に走行できる距離は決まっています。さらに宿泊を伴う移動の場合、乗客だけではなくドライバーや乗務員の宿泊費も必要です。特に長時間運行や宿泊予定がある場合は、まずは見積もりを依頼しましょう。日程や行き先、人数が決まったら見積もりをとり、事前準備を入念にすることで、トラブルを防げます。
まとめ

中型貸切バスは、27〜30人が乗車できるバスです。長時間移動や宿泊旅行で荷物が多い場合にも便利で、貸切バスの中でも多く利用されています。大人数移動の場合、飛行機や電車に比べてリーズナブルかつ効率的に移動できるのが魅力です。旅行や観光だけではなく、合宿や研修などさまざまなシーンで活躍する中型貸切バスを賢く利用しましょう。
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