小型バスはレンタルが困難な理由とは？解決策についても紹介

小型バスのレンタルは、多くの旅行者や団体にとって理想的な移動手段ですが、その利用が意外に難しいという現実があります。限られた車両数や特定の免許が必要なこと、さらには費用面など、さまざまな要因が障害となりがちです。この記事では、小型バスをレンタルする際に直面する課題と、それを解決するための具体的な方法について詳しくご紹介しますよ。

小型バスはレンタルが困難

結論、小型バスのレンタルは困難と言われています。小回りが利くので使い勝手の良さがメリットです。とはいえ、小型観光バスの生産はすでに終了しているため、実際に稼働している台数が減ってきています。小型観光バスを利用したいという人は、空きを見つけたらすぐの予約がおすすめですよ。

なおレンタカーとして使用する車両は、道路運送法や自家用自動車有償貸渡しの許可基準で「自家用マイクロバス（乗車定員29人以下、車両全長7m未満のもの）」と定められています。そのため、小型バスやマイクロバスより大きいバスはレンタルができません。

小型バスとは

小型バスの特徴はなんといっても、まずサイズが小ぶりな点です。小回りが利くため、目的の観光地に大型のバスが入っていけないような狭い道でも、小型バスなら入ることが可能なケースも多くあります。貸切で使える小型観光バスの場合、座席はマイクロバスに比べるとゆったりしており、補助席はないのが一般的です。座席の仕様は全席前向きタイプのほか、サロンタイプもあります。また、冷蔵庫やDVD、カラオケなど、大型観光バス並みの充実した設備を備えていることも珍しくありません。トランクルームも完備しているため、荷物を積むことも可能です。小型バスは大きさが小さいこともあり、予算は中型や大型のバスより抑えられるのもメリットのひとつです。

小型バスの大きさ

小型バスは、少人数での観光に最適なバスです。マイクロバスよりも少し大きく、一般的には全長7m・幅約2.3m・高さ約3.3mのサイズで、定員は約24名となっています。

小型バスとマイクロバスは定員数が同じです。トランクルームが備わっており、スーツケースを12～15個程度収納できる点が特徴です。車内にはテレビやビデオ、冷蔵庫やカラオケ、湯沸かしポットなどの設備が整っています。リクライニング機能付きの座席が用意されているため、快適に過ごせますよ。

車種	サイズ	正座席	トランク
大型バス	全長：12m 車幅：2.5m 車高：3.7m	45～49名(正席) / 補助席8~11名	スーツケース20~30個積載可能
中型バス	全長：7～9m 車幅：2.5m 車高：3.5m	~27名(正席) / 補助席なし	スーツケース12~15個積載可能
小型バス	全長：約7m 車幅：約3.3m 車高：約2.4m	15～24名/補助席なし	スーツケース10個ほど

小型バスの定員

小型バスは補助席がなく、乗車定員は21席から25席までの範囲で、定員は21人から25人となります。一方で、マイクロバスは17席から22席の通常シートがあり、補助席が0から7席設置されているタイプが多いです。補助席を含めると、最大29人まで乗車できるものもあります。通常のシート数だけを比較すると、小型バスの方が多く座席を持っていますが、補助席を考慮するとマイクロバスの方が多くの人数を収容可能です。

また、座席の配置に関しては、小型バスは通路を挟んで左右に2列の配置がされています。それに対し、マイクロバスは通路を挟んで1列と2列の構成となっており、通路はセンターからずれた位置にあります。

小型バスの料金相場

小型バスのレンタル料金は約5万8500～8万5600円（税別）程度です。貸切バスの料金については、安全なバス運行のために国道交通省によって上限から下限までが定められています。バスを借りる時期や曜日、運行時間などによっても異なり、運行時間は深夜時間や早朝時間を含むかどうかによっても異なるのです。さらに、交替運転手の有無によっても変動するため、日程や行き先が決まったらまず見積もりを確認するのがお勧めします。正確な人数はまだ決まっていなくても、おおよその人数が把握できたら料金の目安もある程度分かるでしょう。

	3月～11月	12月～2月
平日	￥55,000～	￥52,800～
土日祝	￥60,500～	￥58,300～

※小型バスの料金相場は、利用する時期や場所、移動距離、移動時間などによって異なります。

小型バスをレンタルできない時の解決策

ここでは小型バスをレンタルできない時の解決策を詳しくご紹介します。移動や送迎、観光などで小型バスを利用したい方は特に必見です。

マイクロバスをレンタル

1番おすすめの方法がマイクロバスをレンタルすることです。マイクロバスは中型自動車枠内の大きさで、長さが約7m・車幅約2m・車高約2.6～2.8mほどの車両サイズとなっています。補助席を利用すれば23～27名の乗車が可能です。中型バスや大型バスと比較するとレンタル料金が安く、日帰りや少人数の送迎に最適なサイズと言えます。快適さは大型バスや中型バスよりも良くないですが、マイクロバスでも十分快適な移動ができますよ。

マイクロバスをレンタルするメリット

マイクロバスはミニバスに比べると車内が広く、座席間のスペースがゆったりしているので長時間の移動であってもゆったり過ごせます。また、座席の座り心地が良いので、ミニバスよりも快適に過ごせるでしょう。補助席も利用できるので、座席に余裕がある場合は席を移動できるのも嬉しいポイントです。

通常、マイクロバスにはトランクがありません。避難経路を防いでしまうため荷物は通路に置けませんが、空いている座席に荷物を置けます。とはいえ、座席上部に収納棚があったり車両後部にスペースがあるので、収納はしやすいです。

さらに、マイクロバスをレンタルで利用する場合は自分たちで自由にスケジュールを組めるので、自由に行動したい時にはおすすめです。

運転手なしでマイクロバスをレンタルする場合の注意点

運転手なしでマイクロバスをレンタルする場合、必要となる免許があるので注意しましょう。小型バス同様、「中型免許（8t限定なし）」もしくは「大型免許」の免許が必要です。普通免許や中型免許（8t限定）だと運転できないので、レンタルする際は免許の種類もしっかりと考慮してくださいね。

以下がマイクロバスを運転できるか否かの基準です。

免許の種類	車両総重量	積載量	定員	マイクロバスの運転
普通免許	5t未満	3t未満	10人まで	できない
中型免許（8t限定）	5~8t未満	3~5t未満	10人まで	できない
中型免許	5~11t未満	3~6.5t未満	29人まで	できる

運転手付きで小型バスを借りる

ここでは運転手付きで小型バスを借りる際のメリットや注意点をご紹介します。運転手付きであれば移動や楽しみ方も大幅に異なりますので、ぜひ参考にしてください。

小型バスをレンタルするメリット

運転手付きで小型バスをレンタルすれば、プロの運転手による運行なので安心して移動ができます。仲間うちから運転手役を決めなくて良いので、運転手だけ疲れたりストレスを感じてしまう、といったこともありません。

また、運転手付きであれば自分たちが希望する場所まで送迎してくれます。レンタカーだと自分たちでバスを取りに行き、返却するといった手間がかかるので、この点は嬉しいですよね。バス会社は運行のプロなので、安心安全な移動を実現してくれます。万が一事故やトラブルが起きてしまっても、バス会社が迅速に対応してくれるので、こちらも安心できる点です。

小型バスとマイクロバスの違い

ここでは、小型バスとマイクロバスの違いを解説します。小型バスかマイクロバスか迷っていたり違いが分からなかったりするでしょう。ポイントや使い勝手を比較し、最適なバスを選定してください。

定員数の違い

小型バスの定員数は、21席から25席までの範囲で、定員は21人から25人となります。一方マイクロバスの定員数は、18～21名(正席) で補助席は5～6名です。マイクロバスの座席数は20席前後で、補助席が5席程度設置されており、全座席で25名前後のものが一般的となっています。

通常のシート数だけを比較すると小型バスの方が多く座席を持っていますが、補助席を考慮するとマイクロバスの方が多くの人数を収容可能です。

バスのサイズの違い

小型バスは、マイクロバスとは違いリクライニングができるので、観光や小旅行に多く利用されます。小回りが効くので利用しやすく、装備は中型バスと同様なので、視察や研修、接待といったイベントにも適しているのが特徴です。

一方、マイクロバスにはトランクがなく、18～24の正座席と5～6の補助席があります。設備はテレビやカラオケ、DVDやETCといったシンプルなものです。

設備の違い

小型バスは、大きさは小さくても設備が充実しています。そのため、利用する人数は少ないものの、移動時間もゆったりとくつろぎながら過ごしたいという旅行計画には適しているでしょう。

一方マイクロバスにはトランクがなく、18～24の正座席と5～6の補助席があります。設備はテレビやカラオケ、DVDやETCといったシンプルなものです。

料金の違い

小型バスやマイクロバスに限らず、貸切バスの料金は国土交通省の規定により上限から下限まで定められています。

小型バスの料金相場は、上述した通り約5万8500～8万5600円（税別）程度です。一方でマイクロバスの場合は5万8500～8万5600円（税別）となっています。このことからも分かる通り、小型バスとマイクロバスのレンタル料金はほとんど変わりません。なお、時期や曜日・時間帯（深夜・早朝時間が含まれるか）、交替運転手が必要かどうかなどにより料金が異なるので注意しましょう。

結論：貸切とレンタルどっちが良いの？

貸切バスを検討する場合は、どのような使い方をするかによって選ぶバスの種類が変わります。移動距離や利用人数はもちろんのこと、移動目的も考慮して選ぶべきです。カラオケをしたり、ゲームをしたりすることも考えられます。できれば対面して座りたいという希望もあるでしょう。そのためには、バスの種類と特徴を理解しておくことも大事です。

小型バスは設備も充実しているので、少人数の旅行ならおすすめのバスだと言えます。ただし、全国的にも小型バスの台数が減ってきているので、予約が取りにくいのは難点と言えるでしょう。

小型バスであれマイクロバスであれ、繁忙期であればあるほどすぐに予約が埋まってしまいます。そのため、旅行の予定が決まったら、まずは希望のバスが手配できるかどうかを問い合わせてみましょう。

まとめ

快適な移動はしたいけど、小回りの利くバスが良い、そのような時におすすめなのが小型バスです。最大乗車定員数は24名ほどなので、送迎や研修、短距離移動にも最適ですよ。

中型バスや大型バスに比べるとレンタル料金も安いので、レンタル費用を抑えたい時にもおすすめです。運転手をつけずにレンタルもできますが、そもそも小型バスを扱うレンタカー会社は少なく、自分たちで返却したりするのも大変ですよね。その点運転手をつけた場合の小型バスであれば、運転のプロにおまかせできるので快適な移動ができます。
運転手付き小型バスをレンタルするなら、貸切バスの匠におまかせください。

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